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フランク・バートノイは数学と経済と法律の学位をとっています。この本でよく出ている言葉で、ロケット・サイエンティストというものがあり、この時期、金融界におかどの違う物理数学系の秀才が集まってきたということがわかります。「金融工学」というものを打ちたて、高等数学を知らないと決して意味がわからない「金融派生商品」(デリバティブ)を作り出しています。その雄であるモルガン・スタンレー証券に入社し、タイ、メキシコ、アルゼンチン、フィリッピンなど経済的危機を巻き起こしています。日本も例外ではなく、これら狡猾なアングロサクソン人にマネーを「むしり取られて」います。フランク・バートノイは言っていますが、モルガン・スタンレーの本社は白人で統一されており、有色人種は一人もいません。例外的なのは東京支社で日本人が幾人かはいるだけです。これを読んだだけではどのようにカネを儲けているのかわかりません。私のような粗雑な頭では、火星にでもロケットを飛ばす緻密な頭をもった人間が考えた「デリバティブ」など理解できるような代物ではありません。
人の使いようによっては、数学は真実の道具になるかもしれないが、詐欺師にかかれば、騙しの道具にもなれるということです。統計で人を騙すということもよく言われます。数学ばかりでなく、あらゆる学問は人によって、いいようにも悪いようにもなれるということです。原爆を作ったオッペンハイマーは戦争犯罪人です。
フランク・バートノイは東京に来て、物価の高さに驚いています。給料やボーナスで驚きの数字をはじき出しているフランク・バートノイがコーヒー千円で驚いているというのが、私にとっては驚きです。ドルで6桁の給料をもらっているということは、最低でも一千万円、ボーナスでも50万ドル、優に5000千万円を超えています。これら若造の癖に、年間収入は億単位なります。金融会社のCEOでもなると毎年何百億もの収入を得ています。これでは「持続可能性」の社会とはならないでしょう。「大破局」は当たり前だと思われます。