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読書

ドミニク・モイジ 感情の地政学


        「一般論として、アジア世界は特に希望、アラブ・イスラム世界は屈辱に、西洋世界は、恐れに特徴づけられている」

日本も西洋世界の端くれにいるようです。

アジアは中国インドなどに象徴されるように、経済発展で、今よりもましな生活を望んでいるということで希望に満ち満ちた状態です。

欧米は、日本も含んで、経済成長が止まり、テロで日々恐れを抱いて生活しているということになり、アラブ・イスラムは宗教問題も絡み、欧米に力で封じ込まれているといった屈辱的な気持ちを持っています。

これを見ると、世の中は因果応報であると判るような気がします。欧米先進国は植民地を作り贅沢な暮らしを享受していました。アフリカ中東アジア南北アメリカ大陸を好き勝手に線引きし、そこの資源を自分の思うまま使い、そこに住んでいる住民など反抗すれば虐殺していました。日本も遅れてきてそれら先進国に割り込もうとしましたが、あえなく敗退、欧米から手痛いお灸を据えられました。

ところが現在、欧米に虐げられた人々が移民として先進国に入り、そこでテロを起こします。欧州では陸続きで中東から入ってきて、地中海ではアフリカから船で難民が流入してきます。かつては欧州はヒューマン主義と民主主義の建前でこれら難民を受け入れていましたが、テロを起こされると、再び元の植民地主義者の顔になりつつあるようです。日本でも韓国による慰安婦問題の世界発信による日本国の貶め作戦によって手痛いダメージを受けています。アジア大会のバスケットボールの日本人選手による買春行為もきっと韓国によって利用されるでしょう。ドミニク・モイジの言うとおり、地図による地政学も大切ですが、そこの住む人々の感情もよく見極めないと今からはやっていけない状態になるのでしょう。

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