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なんでアメリカ在住のアメリカ人の教授がラーメンついて一冊の本を書いたのかさっぱりわかりません。歴史の先生でありますが、よりによってラーメンをテーマに選ぶなんて、奇をてらったのか、まともな論文ではレビューに載らないのかと思ったのか、いずれにしてもステーキを食べているばっかりのアメリカ人に、こだわりの多いいラーメンについて語られては、日本人にとって面子が潰れる思いがするでしょう。表紙の写真だって、いまや見かけるものではありません。ソルト先生は広大なニューヨーク大学の図書館から、インターネットの検索から取り出したのでしょう。日本に来ないでも、今の時代、日本に現に住んでいる人よりも多くの情報をもつことができるのだと初めてわかりました。
私もこの本で50年間間違った思い込みで過ごしてきたことがわかりました。現天皇の后妃・美智子様は日清製粉の社長のお嬢様でしたが、チキンラーメンというインスタントラーメンが出て、これも美智子様の実家の会社が出したものだと、不覚にもこの本を読む前までそう思いこんでいたのです。このインスタントラーメンのおかげで、美智子様の御実家はますます隆盛、御安泰でめでたしめでたし、天皇家は永遠に続くと思っていました。ところがチキンラーメンを出したのは日清食品という会社で、社長名は安藤百福、台湾出身で呉百福という名前で、日清製粉と一切関わりはありません。よくも紛らわしい名前をつけて、50年間も錯覚の世界に過ごさせてくれたもんだと、自分の注意深さのなさを差し置いて、感心しきりになりました。
敗戦後に食糧危機の日本にアメリカの余った小麦粉を送り、急場をしのごうとさせました。パン食を勧め、日本人の頭の悪いのは白米を食べているからだと学者の意見を立て、キッチンカーでパン食にあうおかず作りを広めていました。このような状況下で知恵者の百福がインスタントラーメンを発明したのです。アメリカはこれら小麦粉を無償で日本の人々に与えているのだと宣伝していましたが、後でちゃっかりその代金を日本政府つまり税金で払わさせています。我々団塊世代は学校で脱脂粉乳の牛乳やコッペパンを食べていましたが、少しもアメリカに感謝することはなかったということです。それらは我々の父母が苦労して稼いだお金で支払ったものですから。