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読書

ジョージ・A・アカロフ ロバート・J・シラー 不道徳な見えざる手


    英語のタイトルが、「
phishing for phools」で、解説には、phishingは「一般に使われる用語」とあり、phoolsfoolの意味で、著者の造語であるといっています。私の英語辞書には、phishingphoolsも載っていません。「fishing for fools」(ばか者を釣り上げる釣り)となるのでしょうが、やはりノーベル賞をとる人の言葉遣いは少し違っているようです。

自由主義経済とは、スーパーマーケットのレジ列と同じようなものだという「物語」があります。すなわち、レジ台が何台も並んでいると、人々はすいたほうに行って、混雑が緩和されて円滑に経済がながれるということです。そこに「見えざる手」が働いて、「選択の自由を与えさえすれば、この世の天国が到来し、既存のテクノロジーや人間の能力や所得配分に基づいて最もエデンの園近いものが実現する」といった趣旨の物語です。でもこの両ノーベル受賞者は、この物語には「諸刃の剣」があって、聡い者が愚か者を食い物にする自由市場にもなるということがたびたび起こり、やはり何らかの規制をかけないといけないと言っています。と、同時に、「釣りは、釣り師にとって利益になるけれども、カモには利益にならない決断を」させる、この自由経済の裏面の部分を、「人々が自分自身に言い聞かせる物語」を通して、つまりfishingの事例を解読し、それらに釣られないようにすることが必要だと言っています。

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