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トシをとると、クチャクチャ咬んで食べるものより、スーッと喉に滑り込むスープのようなものが都合がいい。骨付きから揚げを食べたりすると、歯を折る可能性もある。骨付き鶏肉ならそれをコトコト煮て、そのスープを飲んだり、外れた肉を食べるのが無難だ。この本では全ての食材をミキサーにかけて、あまり咬まなくてもいいようにしている。ミキサーを洗うのが面倒だが、もちを喉に引っ掛けて窒息死するよりはましだ。もちはミキサーにかけてもどうにもならんだろうが、老人は小さく切り分けて食べるのが間違いがない。トシをとると嚥下という問題にも直面する。気管の蓋が思うように空気と食物の見分けが出来なくなるのだ。私はこれで肺炎になった。これに懲りて私はゆっくり食べることにしている。慌てるとろくなことが起こらない。昔から言っている、慌てる乞食はもらいが少ない。現代風では、慌てて飲み込むと、棺桶が近いと言えよう。慌てなくても、ほかの事を考えながら食べたりすると、気管の蓋が寝ぼけて、すかさず気管に食べ物が入って来る。むせ返って、息が出来なくなり、死にそうになる。絞死刑になった人の苦しみが思いやられる。食べる時には食べることしか考えてはいけない。
若いものにはわからんだろうが、何もかもいっしょくたにできないということが、このトシになるとよくわかるのだ。