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哺乳類は恐竜時代から長年びくびくして生きてきたということから、「否定や逃走が肯定や接近に優先される」ということで、つまり簡単に言えば、「損を得よりも強く感じる」ことになり、それによって人間は不合理的な行動をとってしまうということになります。
昨日51歳の男が、刺身包丁で成人と女子小学生ひとりを殺し、数人の女子小学生に重症を負わせた事件がありました。この男は犯行後自殺しました。犯罪は「不合理な行動」そのものです。カーネマンのいう「ファスト&スロー」では「ファスト」とは長年培われた本能みたいなもので、本能のままで、つまり「損を得より強く意識する」行動すれば、おのずといろいろな支障が出てくるようです。この男も51年間も生きてきて、「損」ばかりしてきたという思いが累積して、今から先も「得」はない、それなら他人を巻き込んで自殺しようかという気になったかもしれません。今は恐竜はいませんが、厳しい競争が現代の恐竜かもしれません。現代の恐竜に追い立てられて、「ファスト」だけで対処しなければならないとしたら、人間おかしくなるのは当たり前です。時間がかかって取り残されようとも、使うと疲れが溜まろうとも、「スロー」を「熟慮」を行使しないと、まともな生き方はできないようであります。