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ゾンバルトが恋愛と経済を結びつけたように、カーネマンは心理学と経済を結びつけた最初の人です。これより行動経済学という分野ができました。
フロイトによる妄想心理学から、マウスを迷路で走らして観察する心理学もでき、より科学的になったといわれ、最近はカーネマンのように数学と統計を組み合わせた心理学ができて、文化系かと思われた心理学の敷居が高くなり、数学のできない学生は理解することが難しくなっているようです。
カーネマンはイスラエル人で、軍役でパイロットを養成する教官たちの技能をアドヴァイスしていました。スポーツのコーチも軍の教官もそうですが、体罰といかないまでも、叱ることで選手や兵士の技術が伸びるという信念を持っています。これに対してカーネマンは統計学の「平均への回帰」を持ち出し、褒めようと叱ろうとも関係なく、まるでコインを投げて表や裏の出具合が長い回数投げていると一定しているように、選手も兵士も訓練を続けると、時には逸脱もありますが、ほぼ一定した上昇線をとるのだと説明しています。
今は学問のどの分野でも「学際」ばやりで、解説にも在るように、「神経経済学」というものもできていて、脳外科と経済学がドッキングしているのです。エッジファンドで宇宙工学の専門家が金融工学を作ったように、単に金儲けするためにこのような難しいことを学ばないといけないということは、こんごますます能力の無い人は生きづらくなっていくようです。