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ダン・アリエリー 不合理だからすべてがうまくいく

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ダン・アリエリー 不合理だからすべてがうまくいく


        マウスの走行箱のようなものを、人間用に作り変え、そこでの人間の行動を統計的に処理して、人間のありようを究明しているようであります。

実験しないでも結果がわかるような実験もしています。模型の組み立てで、はじめは3ドルのアルバイト料を払い、2回目は少し減らし、3回目は2回目よりも減らしていくと、何回目までアルバイトをするかという実験をしています。それには比較対象があって、一つはできたものを並べておく、もう一つはできたものをその場でアルバイトの提案者が分解していく、というものです。いくら報酬をもらっていても、せっかく組み立てたものをその場で壊されるのを観ると、やる気をなくします。意味の無い仕事はモチベーションが上がらないという、真っ当な結論を確認しています。

折り紙の鶴を作っても、イケヤの組み立て家具を買ってきて組み立てても、自分の努力を注入したものには、高い評価をつけるという実験もしています。これは親ばかにも通じるものでしょう。

ダン・アリエリーは自分の経験も研究材料にしています。ドイツ車が故障して、その販売店に電話したところ、けんもほろろの態度をとられたので、車の故障以上に受付の態度に腹が立ったということです。これを参考にして、このような実験を組み立てました。コーヒーショップで、来たお客に5ドル支払うからこの書類からsが二つ続いた単語を円で囲ってくださいと頼みます。対照群はこの説明をするとき、途中で携帯電話が鳴り少しの間携帯で話をし、またお客に仕事の内容を説明するということで、お客に苛立ちを与えた場合と与えない場合どうなるかを検証したのです。5ドルを進呈する時わざと多く7ドルくらいを渡します。その時、正直に5ドル以上ありますよと、言うかどうか二つの対象群で比較したのです。当たり前ですが、苛立ちを感じさせられたお客のほうがおカネをごまかしたのが多かったということです。それにもう一つ、自分の非礼を謝ると、そのごまかしは少なくなったと言っています。だからドイツ車の販売店の受付も少しでも謝ってくれればそんなに腹が立たなかったろうにと言っています。

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