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読書

チャールズ。スペンス おいしさの錯覚


     ポテトチップスを食べる音で、そのチップスのおいしさがわかるという研究で、「イグ・ノーベル賞」を受賞したオックススフォード出身の心理学者です。これで有名になって、いろいろな企業からコンサルトを依頼されて、いま現在も結構な収入を得ているのではないでしょうか。

「苦味の好みの強さは、マキャベリズム、精神病質、ナルシシズム、日常的サディズムの信頼できる予測因子となる」

食の研究からこのようなこともわかってきているようです。苦いものを食べると敵意が増すというのです。反対に甘いものを食べると、人は「ロマンチックになり、デートの誘いを受けやすくなる」という研究データーもあるようです。

ハードロックを店で大音響で流すと、お客の口数は減り、たくさん食べて、早く店から出て行くと研究結果があります。反対にクラッシクのような、ゆったりとした音楽を流すと、客は居座り続けます。客単価の高い高給店はクラッシクを流した方がいいでしょう。反対に客単価の低い店はテンポの早いロックを流し、客の入れ替えを促すほうが儲けが高いことになります。

たとえミシュランの星をいくつも取ったシェフも店が終わるとゼニ勘定をし、店が倒れないで継続してやっていくことに腐心をしているのです。この本の中であるシェフは、美味い料理を作るよりは、それ以外に大いに時間をとられて、やりがいのある仕事ではないと言っています。料理人も今はやりの人気職業になっていますが、実際やるといろいろ苦労があって、楽な仕事ではないようです。

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