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この本が出版されたのは2008年、サブプライムローンショックが起きた年です。数学者や物理学者がウォール街に入ってきて、大半が理解できない数式を使い、金融工学なるものを打建て、くず債権を価値あるものであるように見せかけ、売りまくったが、結局くず債権だとわかって、全世界で100兆円もの損失を出したという年です。ある者は売り抜け莫大な金を手に入れたが、失敗した者も政府が税金で補填してくれて、相も変わらず高い給料を取っていて、非難されていました。アメリカの裕福層は政府と一体になって、損をしてもその損を最小限にとどめる方式を確立しているようです。共和党も民主党も企業からの献金で戦況をしているのですから、大口献金者の意向には背けられないのでしょう。共産主義より資本主義の方が発展するといっても、大半が貧乏でごく一部がいい思いをしているというのはどう見てもううまくいっているようには思えません。道徳的にどうなのかと言っても、金儲けのためなら他人がどうなろうとも知ったことかという連中が多いのですから、彼らにつつましい生活を要望することは土台無理なことです。あのゴーン氏もいまだに裁判にかけられてはいません。金があれば脱獄もできるということがよくわかります。