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このタイトルは多分日本の編集者が考えたものでしょう。「雨を愛する、人生を愛する」がフランス語の原題です。味もそっけもありません。このことは、外国ポルノと日本のポルノの違いを見てもわかります。外国女はただ恥じらいもなく咆哮するだけで、男に愛撫されていながら、それでは足らないというかのように、自分の手でも激しく愛撫しています。欲望が強すぎるというか、ライオン同士のセックスという感じで、情緒がありません。
ドミニック・ローホーはソルボンヌ大学を出て、アメリカの大学でも学び、日本の仏教大学でも学んでいます。日本の古典、俳句、中国、韓国などの詩人たちの書いたものを抜粋しています。広範な教養を感じさせます。雨に降りこまれて、家にこもることに違和感を持たないということは、「わび・さび」も理解していることになります。もはや西欧女から大いに逸脱していて、半ば東洋化しているといえましょう。こうなると永井荷風の「四畳半襖の下張」がアポリネールのポルノ小説より質が高いのがわかります。