[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。
ただいまコメントを受けつけておりません。
今頃の航空機はコンピューターによって自動操作されます。パイロットはモニターの監視という役になっているようです。以前のように空気の抵抗を感じて、昇降舵のレバーを押し上げるという感触はもうないのでしょう。もはやパイロットの仕事は胸を躍らすような仕事ではないようです。数値の監視で、退屈であくびの出るような仕事になっているのかもしれません。しかしコンピューターの具合が悪くなると代わって運転しなければなりません。ところが自動運転に慣れすぎて、ミスすることが多く、甚大な事故を起こしているようです。チェスソフトの「ディープインパクト」も、クイズ王の「ワトソン」君も膨大な記憶量で最適なものを選び出しているだけです。学習機能がついていますから、いくらでも記憶できます。弁護士の仕事や医師の仕事もやがてコンピューターによって取って代われるでしょう。かつては頭のいい人の仕事と思われたものが、機械でもできる仕事になってきているようです。診断も過去のカルテの検索から導き出し、手術から薬の投与まで指示してくれます。いい事尽くめのように感じますが、コンピューターは過去の事例を記憶しているだけです。チェスやクイズ王などはそれに特化してうまく機能しますが、病気など新しく生じたものはお手上げでしょう。コンピューターに頼るどの職業も、そこで働く人の技量は落ちています。慌てふためくパイロットと同じになります。それに過去の事例がバイアスにかかっていれば、それをいくら記憶しても正しい判断が出てくるとは思われません。このようなことを著者は主張したいのでしょう。
自動車もコンピューターで運転する時代になってくるようです。もし対人事故でも起こしたら、コンピューターのソフト会社に賠償責任が生じるのでしょうか?この車の所有者なのでしょうか?いまのところ弁護士ソフトでは条件があてはまりませんので、回答が出来ませんと出てくるでしょう。