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ニーアル・ファーガソン マネーの進化史

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ニーアル・ファーガソン マネーの進化史


         日銀のマイナス金利政策はかつてフランスで起きた、ジョン・ローのミシシッピ会社のバブル崩壊と同じことになると解説で野口悠紀雄が言っています。殺人犯で脱獄者ジョン・ローがフランスにやって来て、ルイ王朝の財政担当大臣になって、お札を刷り上げて、この会社の株を買わせ、やがてこの会社の株がくず紙になったことがありました。これに懲りてフランス人は紙幣を信用しなくなり、金で資産を保有する癖がついたと言われています。紙幣が金の交換できるときはまだ理解しやすい。1万円で金が何グラム換えられるといわれるとわかりやすい。しかし現在ではほとんどの国で金の裏打ちがなくなっています。高度成長時代、インフレーションでカネの値打ちがドンドン下がっていきました。現在でも少しずつカネの値打ちが下がっているようです。預金をしていても目減りするだけになっています。安倍政権は国民の貯蓄をミシシッピ会社のようなものに投資しろと促しているのでしょうか?マネーが理解できなくなったのは、これ以外のも複式簿記も考えられます。為替とか、保険とかも複雑にします。最近の金融商品も素人でも玄人でもはっきりとわかる人はいないのではないでしょうか。

「金融市場は人間を写す鏡であり、私たちが自分自身や自分たちが取り巻く資源をどのように評価しているかを常に示している。人類の欠点が、美徳と同じようにあからさまに映ったとしても、それは鏡のせいではない」

カネは汚いというのはそれを扱う人間が汚いということになります。カネは単なる紙切れでしかありません。それをどう思い込むかは各人各様の生き方が関係してきます。日本では「汚くもうけてきれいに使う」というカネにまつわる金言があります。多分この意味は、汗まみれで労働し、稼いだカネを飲み屋のネイチャンの前で気前よくぱっぱっとつかうことだと思われます。飲み屋のネイチャンのまえでなくてもいいのですが、女のためにカネをつかうということでもあります。ところが現在汗まみれで働くことは忌避され、私は商売していてよく見ることですが、女連れの客でも若い連中は割り勘になっています。オレが全部面倒を見てやるといった男はいません。いまや男の気概といってもショウもないことになっているのかもしれません。

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