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ある学問で業績を上げるのは単に学者になるだけで、学者以上のものではありません。チョムスキーによると、それらを通して世界の貧困や環境破壊や不正を正すことが真の「教養人」だと主張しています。例えばアメリカ軍が中国の近海で軍事演習をするのはアメリカでは当たり前のようですが、中国が航海の自由を主張して、カリフォルニアの近海で中国が軍事演習を強行しようとしたらアメリカは許さないでしょう。アメリカは第二次世界大戦以降、世界の警察として自認しているようですが、果たしてこれは正しいことなのであろうかと疑問に思うことが、人間としては是非とも必要なことなのだとチョムスキーは言っています。企業からひも付きの研究費をもらって、ある研究するのは多々あることですが、そこで優れた業績を上げようとも、その研究がどう利用されて、どのように世界に影響を与えるのかを考えないと、「学者バカ」になるだけで、原子爆弾をつくって広島長崎で何十万人も殺しても何ら恥じることもないし、かえって政府から勲章をもらって喜んでいるようでは人間としては最低の部類に入るでしょう。ベトナム戦争にも、イラク戦争にたいしてもチョムスキーは政府に対して批判を加えています。
ノーム・チョムスキーは80歳を超えていますが、世界で最も彼の文章が引用される件数が多いそうです。それだけ彼の意見は重要視されていることになります。