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エジプトの遊牧民族・ホシュマン族の女性のもとに行って、彼女やら彼女の家族の暮らしぶりを記しています。ラクダ、羊、ヤギを連れて、砂漠と言っても、雨が降れば草が生えますから、そこへ動物たちを連れて行って、草を食わせ、太らせ、子供を生ませ、それらを売ったり、自分で屠ったりして肉をとったりするのを生業にしています。しかし最近雨が降らなくなり、純粋に遊牧生活はできなくなっています。いまは観光で生きるようになっています。ヨーロッパから来る観光客をラクダに乗せたり、擬似遊牧体験をさせたりして金をもうけています。常見藤代が始めてここに来たのは2003年ですが、2012年には衛星テレビや携帯電話が普及しています。かつての遊牧生活はなくなっているようです。昔はラクダで町まで行っていましたが、いまでは自動車で親族が水やら食料を運んでくれています。イスラム教では一夫多妻が認められています。常見藤代もエジプトの男から3人目の妻にならないかと言う誘いを受けています。イスラム教の男は、美しい女、お金持の女、両親がすばらしい女、お金がないけど信心深い女の中でどれをとるかというと、信心深い女だということになっています。理由は美人は歳をとれば容姿が衰える、カネはなくなるかもしれないし、両親は先に死んでしまう、が、信心深さは変わらないということです。イスラム教徒でもない常見藤代を嫁にしようとするのは、建前ではそのようなことを言っていますが、単なる助平心から言っているだけだと思われます。ある男の妻はその男が二番目の妻を娶ったことで、病気になりやがて死んでしまいます。内面の怒りを面に出せないものですから、かえってその憤怒が自分の体を傷つけてのことでしょう。イスラム教の男の言い分は、子供のいる寡婦などほっとけないだろうということですが、妻たちの間では、日本での嫁姑の関係に似通った状態になっているようです。