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ハンフリー・ホークスリームはBBCの特派員、サイモン・ホルバートンはフィナンシャル・タイムの香港局長していた人です。二人のジャーナリストが第三次世界大戦を予想したフィクションを書いたものです。
2001年2月、南沙諸島の領有権を主張し、それに異議を唱えるベトナムに中国軍が攻め込むところからこの物語は始まります。この本の出版が1997年ですから、なかなかいいところをついています。中国が南沙諸島の埋め立てをし始めたのは2013年で、ベトナムやフィリッピンなどが反対しましたが、とうとう軍事基地をつくってしまいました。このフィクションではアメリカ、日本。イギリス、フランスが艦隊を南沙諸島に派遣します。アメリカの艦船が中国の潜水艦の魚雷攻撃で沈没します。アメリカは核攻撃も辞さないと脅迫しますが、中国はカリフォルニア先に原潜を忍び込ましており、アメリカが核攻撃するなら、原潜からワシントンなどに向けて核弾頭を打ち込むと応酬します。これでアメリカは腰砕けになり、南沙諸島から艦隊を引き上げます。やがて中国は台湾にむかい、兵を上陸させますが、台湾軍の奮闘によって、侵入が阻止されるというところでこのフィクションは終わっています。朝鮮半島でもこの混乱に乗じて、北朝鮮が南朝鮮に特殊部隊を送り込みます。一進一退の攻防が続きますが、武力に勝った韓国と米軍が押し返します。日本は硫黄島の秘密基地で核兵器の開発に成功します。このようなことがこのフィクションの途中ではさまれています。
現在ではもしこのようなことが起これば、韓国の文在寅は北朝鮮と手を組んで日本に特殊部隊を送り込み、日本の原発を破壊するのではないかと思われます。それか北の核が打ち込まれるかもしれません。
ハンフリー・ホークスリーム サイモン・ホルバートンは両者ともアングロサクソンの白人であるようで、このフィクションで日本の首相に言わせていることは、実は白人たちの本音であるようです。20世紀に白人世界に唯一反旗を翻して戦ったのは日本人だけで、これによって白人が頂点に立つ世界が崩落したことに無意識のうちに怒りをもっているようです。
「アメリカの日本に対する人種偏見は基本理念であって、このことをアメリカ人との交渉の際にはつねに肝に銘じていなければなりません。第二次世界大戦で、アメリカは確かにドイツの非戦闘員を爆撃しましたが、原爆は日本だけに使用しました。彼らは決して認めようとしないものも、そもそも原爆を使用した理由は日本に対する人種偏見以外にはないのです」