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映画俳優のオードリー・ヘップバーンが痩せているのは少女期飢餓で苦しんでいたことが原因であるということがわかったような気がします。彼女はオランダの出身で、子供時代第二次世界大戦の末期に当たります。オランダの鉄道員のレジスタンスとそれに対抗するドイツ軍がオランダへの物資の輸送を阻止したからです。「飢餓の冬」で2万人もの人が飢えで死んでいます。「チューリップの球根」をすりおろしてパンにして焼いたということまでしています。叔父と従兄弟が銃殺されるのを眼の前で見ています。
「戦争を経験して、逆境に負けない強靭さが身につきました。また、戦争が終わって、もどってきたもののありがたみをつくづく感じました。食料、自由、健康、家庭、そして何より人の命に、深い感謝の念を抱いたのです」と、彼女は言っています。ローマの休日でのオードリーの天衣無縫の王女様の役柄とはまったく好対照の地に着いた物言いです。
戦争では日本が作った泰麵鉄道では「枕木一本に人の命一つが失われた」と言われています。捕虜やら地元人をあわせて10万人ほどがこの鉄道の建設で死んだということです。映画「戦場にかける橋」のクワイ河マーチのメドレーが私の頭に流れています。ここでは日本は悪役にされていますが、ミッチ・ミラー楽団の口笛のメドレーを聴くと戦争などするものではないと思ってしまいます。人の喧嘩もそうですが先に手を出した方が悪く言われます。今回の戦争ではいろいろ事情はあるでしょうけど、満州国を擁立したあたりから日本はおかしくなってきたように感じられます。列強諸国がやってきたことを日本も真似てやったのですが、どこかで歯止めがきかなかったかと悔やまれてなりません。