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読書

フィリップ・R・レイリー リンカーンのDNAと遺伝学の冒険1


    2003年の出版で、15年前ですから、遺伝学もだいぶん進歩していることでしょう。最近の遺伝学では、頭の良さはいくら勉強しても改善しないという、身も蓋ももないことになっているようです。私に関しても、いくら長く将棋をやっていてもいっこうに強くならないことを見ると、これも正しいのかもしれません。高校生の藤井聡太が今日7段になったニュースが流れました。たった15歳でプロの7段になるのは、もちろん努力もあるでしょうけど、やはり才能がものをいうのではないでしょうか。

リンカーンの背の高さは、「マルファン症候群」によるものではないかといわれています。1962年、「マルファン症候群」を持つ少年の家系を調べたら、リンカーンがいたのです。遺伝子の異常で、ある種の蛋白が作れない状態になり、その症状として、骨格異常や目のレンズの位置異常、血管の脆さをもたらします。

西欧の王家では近親結婚で成り立っていますから、傷害の多い王子王女が出てきています。今日結婚式を挙げるヘンリー王子とマークルさんですが、マークルさんには黒人の血が混じっているということで、メンデルの法則で、なかには真っ黒い赤ちゃんもうまれるかもしれません。うまくいけば、大阪なおみさんのように一流のプレイヤーになるかもしれません。血友病で苦しむことは無いでしょう。それにしてもスペイン、イギリス、フランス、ドイツ、ロシア等々の王家ではみな親戚で、親戚同士よく戦争したものだとあきれます。

精神病とかゲイの遺伝子があるといわれていますが、これも遺伝子が異常であっても発症しない人もいて、これだという特定の遺伝子ではなさそうです。いろいろな遺伝子が絡んで、複雑な工程を経て発症するのでしょう。現在でもわからないことは多いのです。

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