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ブライアン・レイヴァリ 航海の歴史

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ブライアン・レイヴァリ 航海の歴史


        読むのに困難な本でした。全編アート紙でできていて、重量が4キロくらいあるのではないでしょうか。寝ながら読むには腕と手に過大な負担をかけます。何度も寝ぼけた顔にこの本が落ちてきて、はっと目を覚ましたことがたびたびでした。しかしこのような困難さはたかが知れています。帆船で世界一周と比べれば、寝言を言っているのじゃないと言われそうです。航海図もないところに乗り出していこうというは何と勇気のいることでしょうか。当時は海の果ては崖になっていて海水が流れ落ちていると思われていた時代です。それでも船で出て行こうとしたのは金や香料や胡椒のためです。いずれにしても金儲けが主たる動機です。それからとうとう人間も商売の種になります。アフリカから黒人を奴隷としてアメリカや南アメリカに売り飛ばすようになります。この奴隷貿易によってアフリカから「1億1千万人」が大西洋を渡ったという推計になっています。ヨーロッパからも食い詰めた貧困者がアメリカに入植します。先史時代アリューシャン列島をとぼとぼと歩いて渡ってきたインディアンたちの状況とは著しく違います。まるで怒涛のようにこの新大陸に人間があふれかえったのです。インディアンたちはマンモスを絶滅させましたが、これら新しい入植者たちは多くの種の絶滅をもたらします。インディアンたちも絶滅しかかります。

コロンブスが西洋にもたらしたのは梅毒だけではありません。ハンモックもはじめて彼によって導入されたものです。それまでは船員は甲板で寝たりしていましたが、船内にハンモックを吊るすことによって少しは快適に航海できるようになったということです。

私も中学生頃は外国航路の船員になりたいと思ったこともあります。商船大学の日本丸の帆船に乗ってみたいと思いました。NHKでは海賊映画をやっていて、月給取りや商売屋よりは結構楽しい生活だと思ったものでした。主人公は女にもてて、不自由することがありません。歌謡曲でもマドロスはどこの港でも女がいると歌っています。そのようなことを耳にすると是非とも船員になって世界を回ってみたいと思っていました。しかし学力の不足と目の悪さで到底そこには入れないだろうと諦めました。

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