忍者ブログ

読書

河口俊彦 升田幸三の孤独

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

河口俊彦 升田幸三の孤独


     このまえNHKの将棋トーナメントで8段が二歩をして反則で負けました。この8段は加藤一二三の物真似をしたりして人を笑わせています。この将棋のまえにインタビューで自分はあまり実績はないが花のある棋士だからと自慢していました。今の将棋界は真面目でおとなしい人ばかりで、この8段が目立つだけです。かつての将棋界は奇人のより集めで、全うな人間は棋士になれないのだろうかと思うほどです。真剣師上がりの花村元司は八百長試合を提案していました。低段者と真剣に戦うのが面倒くさいものですから、お前が負けてくれるなら対局料の半分をくれてやると提案するのです。なにしろ低段者の対局料は高段者の対局料と比べて格段に低いものですから、高段者の対局料の半分ももらえば結構贅沢も出来るのです。このようなことをいますれば即刻将棋界から追放になるでしょう。理事になったあまり強くない棋士が豪華な家を建て、それが連盟の金をちょろまかして作ったものだとわかりましたが、その棋士が土下座して誤ったので、升田幸三の一言、「みんなゆるしてやれい」で何もなかったことになりました。将棋連盟会長まで勤めた荻原8段は加藤一二三と対戦で待ったをして勝っています。なにしろ会長ですから一二三も文句が言えなかったのでしょう。「棋界の太陽」と呼ばれていた中原もこうした将棋界の奇人の人脈を裏切らず、まじめそのものと思われたにもかかわらず、晩年林葉直子との不倫で、「突撃します」と電話で言ったことを録音されています。升田幸三がそのときでも健在なら、「みんなゆるしてやれい」の一言で、何もかも丸くおさまっていたでしょう。

PR

コメント

プロフィール

HN:
No Name Ninja
性別:
非公開

カテゴリー

P R