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読んだ気がします。このような感想も書いた気がします。散歩もヨーロッパで留まればいいものを、ジャガイモの不作による飢饉から、食い詰めたヨーロッパ人がアメリカ大陸に渡り、なおも西へ西へと散歩し、インディアンがいるにもかかわらず、散歩したところは自分の土地だと主張し、とうとう太平洋を渡って、フィリッピンも散歩し、日本人が満州を散歩していたら、邪魔だと威嚇し、日本も散歩してしまったことになったと。ヘンリー・D・ソローはそのような侵略の気持ちはなかったように思えますが、カントの散歩と違って、まだ見ぬ世界への憧憬があり、是非ともそこへ行ってみたいという気持ちがあるのです。その点カントは見慣れた街中を年中道順を変えることなく、歩き回るだけで街から出ようとはしませんでした。カントは町の人から時計代わりに思われて感謝されていましたが、ソローのような散歩者は踏み込まれた人々にとっては迷惑至極でしかありません。騎兵隊によってまずインディアンが大迷惑をこうむり、ペリー艦隊によって日本が動揺しました。とうとうミズーリ艦での敗戦調印になります。これに気をよくして朝鮮、ベトナムにも足を伸ばしますが、ベトナムで足を撃たれて散歩できなくなりますが、すぐ癒えて今度は中東の方まで足を伸ばし、今のところ足止めを食っている状態です。コロンブスもそうですが、欧米人は家にいてじっと瞑想するなんて事は苦手なのかもしれません。もともと高緯度で寒いところに住んでいるので、暖かいところへ行きたいのでしょう。ソ連も南下政策をとり、日本とトルコと対立していました。ドストエフスキーはイスラム国であるトルコに対し「聖戦」を行うことを主張していました。仲のよくないことは自明であり、この前トルコの戦闘機がソ連の爆撃機を追撃しました。プーチンは謝れと言っていますが、トルコの大統領は謝る気持ちなどないようです。現状は第一世界大戦が始まるきっかけになったサラエボ事件に似た状態になっていて、各国が息をこらえてうかがっている様子です。