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この資本主義社会を作ったのはプロテスタント精神の賜物だと言ったひとがいました。労働し、倹約を重ね、資本を形成することに拠って、今日の資本主義社会ができあがったのです。しかしながら、現在、このプロテスタント精神は、労働し、倹約するだけではこの資本主義社会が立ち行かなくなっていることに気づきます。労働して作り出した商品をはかさないといけません。謹厳で節約精神に富んだプロテスタント精神は、今や、この社会を継続するために、宣伝という媒介物を利用して、飽くことなき消費、行く着くところは浪費にまで人々を持っていくように仕向けています。初期プロテスタント資本主義では、「困難」、「複雑」、「スロー」に立ち入って、何とかそこに道をつけ、資本を大きくすることに意義がありましたが、資本が形成され不動になった今日的世界に於いては、プロテスタント精神と真反対なこと、「安易」、「単純」、「ファースト」を人々に植え付け、つまりこれは人々をコマーシャルという教育で、「幼稚化」させ、批判精神をなくさせ、私流に言えば「アホ」化して、資本が垂れ流す過剰な商品を円滑に受け入れやすい精神構造にして、円熟資本主義の延命を図っているということになります。しかしこれによって近い将来予想されることは地球の破滅ということになるらしい。マックのハンバーガーは北朝鮮の核よりも怖ろしいことになります。