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日経平均は何だと問われると何だかよくわからないものです。著者によると日本の経済の実態を表すものではないといっているようです。日経新聞が選んだ数百社の会社の株価を足して、その数百社で割った数字が、日経平均と単純に思っていましたが、株の分割などにより、この除数にいろいろ加工をくわえて、算出したものがニュースでよく言われているところの日経平均です。どうもこの加工が宮川に言わせれば、信用ならぬものであるということではないでしょうか。単純な割り算かと思いきや、人為的に数字を変えることができ、まるで最近の金融工学のような、一般人には理解できないようなものになっているともいえそうです。そうはいっても日経平均のグラフは敗戦後1949年から続いているのですから、たとえ途中で会社の入れ替え、除数の加工があったとしても、日本の経済の大まかの趨勢を反映しているのではないかと思われます。
このグラフを見ると、経済も人の一生と同じものではないかと思われてきます。生まれ、成長し(高度成長)、思いあがって大失敗(バブル崩壊)、冷や飯の時代(失われた20年)、活力がなくなり、ときには性欲の昂進(あったかないかわからないイザナミ景気)もありますが、全体的には停滞か下降気味、やがて終末を迎えるのでしょう。いまのところ日本経済は低値安定の老後生活をしているようですが、この先回春して若返り、もう一度花を咲かすか、そのまま終焉を迎えるかどうかはわかりません。歴史的に見ても老いた国は再び立ち上がるようなことはないようです。