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ホームレス川柳

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ホームレス川柳


      かつて一歩間違えればホームレスになったかもしれない私は、いま「下流老人」の範疇の中にいる一人として暮らしています。親が残してくれた生産資材を縮小しながら現在に至っています。もはや宝くじが当たらない限り、拡大にはいたらないでしょう。

「夢つかむ 宝くじ買う 金もなし」

私よりももっと下のものがいると思うと、心穏やかになります。

「野良猫が 俺より先に 飼い猫に」

人間、差別化されると、これまた心穏やかになれぬものです。

「ホームレス 長すぎたのか ホープレス」

諦めとホープレスは同意語であるわかります。仏陀に言う「諦念」もホープレスのことかもしれません。

「連休を 楽しんでいる エブリデイ」

毎日休みだったらどんなに楽しいだろうと、思いますが、いざそうなったら退屈で仕方ないでしょう。

「この暮らし 先は長いぞ 気が重い」

NHKの番組でTEDのことを紹介していました。人が幸せに暮らすには何が一番大切かということを学者が研究しています。子供時代から晩年に至るまで、数十人かの人生の記録をとっている研究機関があるのです。それによると幸せは金や名声ではなく、人間関係のよさにあるというのです。最後のこの学者はマークトウェインの言葉でしめくっています。

「人生は短い。空騒ぎしたり、争ったりする閑はないんだ。ただただ愛することに精出すことだ」

ホームレスの一番辛いことは、家がないということではなくて、話し相手がいないということであるとわかります。

「パンにかび カラスの気分にゃ まだなれぬ」

カビの生えたパンを食えるならもはや人間を超越しているでしょう。

「我々は 日陰で休む 日陰者」

竹林の七賢とはなかなきかないようです。で、目の前の欲求を満たなさなければなりません。

「職探し 自分の場合は 食探し」

で、最後にはこうなります。

「この世界 保護かあの世が 卒業だ」

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