これは２０１１年１月２１日にアップしています。読んだことがあるなと思いつつ読みました。この本を参考にして最近の事件を考えて見ましょう。

吉本芸人の、反社会的勢力のパーティーに出て金銭を受け取って、無期限の出演停止の処分を受けたことを、ポオロ・マッツァリーノ流に考えてみると、吉本興業そのものに問題があるのではないかと思われます。私の店の近所に吉本興業に所属するお笑い芸人がいますが、ラーメン屋を経営し、吉本興業から一切の給料はありません。出演料にしても一回５００円程度でタクシー代にもなりません。売れない芸人は非正規雇用者よりもひどい待遇を受けているのです。一方売れている芸人は何億円もの給料が出ます。実力だといえば仕方のないことですが、食えなくしておいて、何か問題が起こると、ますます食えなくするというのは、お前は死ねということになります。神助のように何十億と資産を溜め込めていれば干されても問題はありませんが、駆け出しのタレントでは死活問題です。ただでさえ、それらのタレントの顔を見ると、真っ当にサラリーマンをできるような真面目そうな顔ではなく、反社会的風貌に見え、これが面白みの源泉になるのでしょうが、実際に反社会勢力に落ち込んだら、日本のＧＮＰの損失になります。