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マイケル・マッツッオ ポール・オイヤー スコット・シェーファー 道端の経営学

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マイケル・マッツッオ ポール・オイヤー スコット・シェーファー 道端の経営学


     大企業のための経営学を論じている三人がアメリカの各州をめぐり、そこにある中小の企業や商店の社長に会って話を聞き、本にまとめたものです。結論はどんな商売も会社もこれといった「決め手」はないということです。それぞれの状況で、商店主や中小の企業の社長たちが暗中模索しながら、その場でもっともふさわしいものを追及して生きているということがわかります。

「戦略とは決して解決しない問題である。戦略はそれぞれの状況に合わせて立てなければならず、またビジネス環境も絶えず変化するために、戦略はそれ自体うごく目標である」

日本でもこれこれで成功して大金もちになったという本が出版されますが、それを忠実に真似ても同じように成功するかどうかはわかりません。かえって失敗し金を失うのが関の山でしょう。過去の成功指針は現在の失敗の元凶になる可能性が高い。経営という世界では確乎たる公式などはありません。浮動する世界に付き添って、その世界から利益を引き出すということは、並たいていのものには出来ないワザかもしれません。だから繁盛店のラーメン店主は物理学者や数学者と同等のIQを示していると思われます。

アメリカでは日本でないような商売があります。「医学記録転写サービス」というもので、医者が口答でしゃべったものを文章にし直す仕事です。カルテを医者が自分で書くのは時間と手間がかかりますから、録音してそれを専門業者に文章にしてもらうのです。今から日本でも起こる仕事の一つになるでしょう。

著者の三人はいずれも離婚しています。だから男三人で車で何日も旅行できたのでしょう。ある会社の社長が離婚した女性を雇い入れ、夜勤をしない体制を作りました。離婚した女性には子供がいてそのような勤務形態では勤まらないからです。それに夜勤などの体制を作れば、どうしてもそこには「のらくらな元亭主」のような人材が入ってくるので効率が落ちると社長は説明していました。後で三人は別れた妻が多分自分たちのことを「のらくら亭主」と言っているのだろうなと述懐しています。

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