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マイケル・S・ガザニガ 右脳と左脳を見つけた男

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マイケル・S・ガザニガ 右脳と左脳を見つけた男


    「ころがる石には苔が生えぬ」ということわざのアメリカ版がマイケル・
S・ガザニガの経歴を見るとよくわかります。アメリカで出世するということはあちらこちらに行くことです。いろいろな人と交わり、アイディアを感じ取り、それを論文し、成果を出し、その成果から、もっと上位の大学に招聘状が来ます。それを繰り返すことによって、とうとう彼は政府の審議官までなります。

てんかんの治療のため、右脳と左脳を結ぶ神経の束を切る手術をしていました。それによっててんかんは収まりましたが、左右の脳が孤立したことによって、奇妙な状態が起こったのです。左目で見る図形は、言葉をつかさどる左脳に聞くと何も見えないというのです。それらの研究から右脳と左脳の違いが徐々に解明されつつあります。脳地図の作成です。しかしいくら脳の地図を精密に作ったところで、一体脳全体ではどうなのかと問うと、何ら明確の答えは出てきません。

「脳は中央で立てられた計画よりも地元のうわさ話にもとづいて作用する」

また脳をオーケストラにたとえて、一応指揮者はいるが、実際は各演奏者同士が隣と波長を合わせ、隣から隣と連携しているようなものだと言っています。また物理学の考えから、量子の振る舞いと、野球のボールの振る舞いの極端の違いから、いくつかの「層」があって、各部署はそれなりに役目を果たすが、全体になると、違ったものになってしまうと説明しています。いずれにして脳はまだわからないことがおおくあります。

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