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「人間の果たす義務なんてのは、要するに唯一つだけ――己の心の満足を求めということ、そして自分でもいい気持ちになるということ、ただそれだけのことだな。」
他人に親切にして自分のカネをなくするのも、それが気持ちがいいのでやるのであって、真に他人のことを思ってやっていることではないということです。これではキリスト教徒の慈善は偽善になってしまいます。病床にあった、信仰深い妻がこれを出版しないように願ったとあります。妻の死後から2年経って、1906年私家版で250部出しました。一般公開したのはマーク・トウェインの死後(1910年)から7年経ってからです。キリスト教国の国であるアメリカで、生きているうちにこのような無神論的な本を出すことは、たとえ大家であっても、非難は免れないでしょう。現在でも堕胎する医者は聖書に反するというので、銃で撃たれて殺されたりしています。大統領選挙もいかにキリスト教者の票を集めるかにかかっています。
このような厭世家になったのは、膨大な借金、妻の病気、長女の突然の死、末妹のてんかんの発作などが一度に襲ってきたからだと思われます。長い人生、順風満帆とはいかないということがよくわかります。
人間には「創造力」というものははなからないのであって、シェイクスピアのいままであったものを再構成したものに過ぎないと言っています。また人間はロボットだとも言っています。