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マーク・トウェインユーモア傑作選

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マーク・トウェインユーモア傑作選


       ユーモアはその時代背景を知らないとなかなか理解しがたいということがわかります。「良い女の子へのアドヴァイス」で「あなたは小さな弟のチュウインガムを力ずくで奪い取ったりしてはいけません。川に浮いた砥石に二ドル50セントが乗っているのを見つけたら、まずそれをあげるからと約束してだますほうがまだいいでしょう」で、ちょっと笑いました。これは時代背景を知らないでも笑えます。しかし「フィッツ・スマイスの馬」や「わけあり文章の解説」などは、解説文を読んでこういうことかとわかり、落語のオチをその場ではわからなく、とうぶんたってこういうことかとわかり、自分の頭の鈍さに苦笑いするといったようなものです。「ライリー  新聞特派員」で、ストーブで焼け死んだ黒人女性を「ウェルダン、よき忠実な召使よ」と墓碑銘に書いたどうかという文章になっています。いくらトーウィンが黒人に親しみを持っていたとしても、これはひどいものです。「ストームフィールド船長の天国訪問」は本邦初全翻訳ということで、これは1870年頃はやっていたエリザベス・ステュアート・フェルプスの「開かれた門」のパロディだそうです。欧米人の天国のイメージがこういうものかということがわかります。天国では地球上で靴屋屋や仕立て屋をやっていた人のほうが、地球上では偉い人よりも、上位についています。どういうわけかというと、ホメロスやシェイクスピアが思いつかないような詩をかいていたが、活字しようとしなかったからで、地球上では認められなかったが天国では高く評価されているということになっています。

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