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ミッキー・カーチス 俺と戦争と音楽と

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ミッキー・カーチス 俺と戦争と音楽と


     私は中学生の頃からミッキー・カーチスの最初の妻は雪村いずみだとずっと思っていました。実際は芳村真理でした。二人は似ているといえば似ています。何事もいい加減に覚える私の脳は半世紀以上にわたって間違を記憶してきたということになります。やっと死ぬ前に訂正されるとは!私はほかにも多くの間違いを記憶していることでしょう。長寿に恥多し、70手前ですが、ブッタのいうところの、単にトシをとっただけの人間であることがわかります。

中学生頃私は彼の顔つきからアメリカ人か二世かと思いましたが、祖母、祖父の代からアメリカ人やイギリス人とかかりあい、父、母も「あいの子」で、外人風な顔つきをしていて、息子であるミッキー・カーチスもおのずと外人風になっています。若い頃のミッキー・カーチスは生意気なヤンキーにみえて、日本人女が取り巻いているのを見ると快く思わなかったものです。でもこの本の表紙でも見て取れるように、トシをとると、日本人的風貌も出てきたような気がします。

ミッキー・カーチスの母親からして日本人離れな考え方をする人です。学校などさぼって映画を観るミッキー・カーチスに対して、いろいろな映画を観なさい、駄作も見ないといい映画がわからにといって、禁止することなく奨励しています。ミッキー・カーチスが映画に出ることを誘われた時、彼自身は断ろうと思っていたのですが、母親はこう言って彼の気持ちをひるがえしました。

「ミュージッシャンは若いうちしかできないけれど、役者なら年齢に応じていくつまでも演じられる」

この本で私がわからない「さげ」があります。立川談志がミッキー・カーチスに向かっていったものです。当時オウム教が世間をにぎやかしていた頃です。

『「ミッキー、7月は気をつけろよ」なんて突然言ってきた。おれは師匠の知識がものすごく豊富なことを知っているから、どういうことか確かめようと、「7月に何かあるんですか?」と尋ねると、「おう、ヤバいよ。言うだろう、毒ガス、7月、8月って」なんてダジャレだ』

どういう「さげ」などかさっぱりわかりません。どのようなことを言っているのでしょうか?外国語の漫談を聴いているような感じです。意味がわからないので笑えないのです。何として笑いたいと思っても、日本語であるのに意味がわからないとは!はがゆくて、日本人であることの自信を失いそうです。

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