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タルムードとは旧約聖書を読み込んで注釈し、その注釈をまた注釈し、それが何百年間も続き、現在でも原典に帰ったり注釈に戻ったりして、ユダヤ人にとっては自分のよりどころとなるものです。タルムードは窓枠であり、その窓を通して世界を見ることになります。枠がないと森羅万象で何もかもあるのですが何も見えてきません。フォーカスするためには窓枠がないとできないのです。これで精神の集中ができて、世界で放浪しても生きつづけることができたのでしょう。
単に物知りだけではタルムードの先生になれません。
「推論や論理付けの基礎となる理論や学問を理解し、研究の方法を理解することに重点がおかれた。」
ユダヤ人はどこに行ってもユダヤ教学院を作ります。日露戦争で日本に融資してくれたジェイコブ・シフも出エジプトの記念日にはホテルで静かにお祈りをささげています。
ユダヤ教とキリスト教の違いは「原罪」にあるようです。キリスト教徒は原罪のゆえに何もできなくただ神にすがるほかないようですが、ユダヤ教はたとえ原罪があっても「神が未完のまま終えたということを人間に完成させたいと思われた」と考え、「神とともに創造の業を為す同労者」ということで、あくまでも努力し、運命に翻弄されない人間になろうと考えるようです。