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BC3000年からいからメソポタミや文明で文字が使われたということで、文字で記録された現在までの歴史が5000年ということです。もちろん文字の無い歴史もそれ以前からあり、出土品や遺跡などから歴史を推測していましたが、文字ができたことによって、より明確にその時代の様子がわかってきたのではないかということです。
今もそうですが、シリアあたりは3000年前から民族同士の戦いで、絶えず戦火にさらされていたということがわかります。やはり陸続きで移動がたやすいことが原因です。シリアだけではなくユーラシア大陸全体が陸続きなのですから、人間出会うと戦いになるようです。チンパンジーもそうですが、好戦的な遺伝子は人間になっても進化しておらず、かえってますます好戦的な遺伝子を強化しているようです。その点海に隔てられた日本の縄文人はのんびりと暮らしているような感じもします。大陸から人が来ますが、船で来るのですから、一挙に何万人と来て征服することは無く、戦いはあっても小規模なもので徐々に融和して来ています。
日本が文献に始めて出たのは3,4世紀のことで、中国の「魏志東夷伝倭人」で邪馬台国の卑弥呼が使節を送ったと書かれています。日本が漢字を借りて日本の正史を書き始めたのは7世紀頃で、出口治明よるとこの頃の日本は明治時代の鹿鳴館のようなことをやっていると言っています。先進国中国に馬鹿にされないために、法律をつくったり、階級を定めたり、日本の歴史書をつくったりして、とうとう聖徳太子の「日出る処の天子、書を、日没する処の天子に致す」と大見得を切ったりします。
21世紀の現在、もはや海で隔てられているメリットは、ミサイルとかドローンとかでなくなり、これから先日本はどう生きていくのがいいのかよくわからない状態です。この本ではキケロの言葉を引用しています。
「自分が生まれる前のことについて、無知でいることは、ずっと子供のままでいることだ」
13世紀までのこの前巻であるこの本を見ると、何と多くの殺戮が満ち溢れているかがわかります。もはやここに至っては攻撃遺伝子を改変するしかないようです。それかオスをなくしてしまうかです。