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読書

ラルフ・タウンゼント 暗黒大陸中国の真実


     日中戦争が始まる前1933年に出版された本です。民族の性格はそんなに変わるものではないということがわかります。この頃から中国人は声高に話し、やかましい人たちだといわれています。一癖も二癖もある食えない民族だと言っています。面子だけは慮り、たとえ泥棒の現場を押さえても、必ず言い訳をして、反対にご主人様の財産を点検していたと、見え透いた嘘をつきます。やめろと言われると、その何十倍もの非難を主人に投げつけます。そうして2,3日経つと、親戚の伯父がなくなって、国許に帰らないといけないといって、面子を保ち、やめていくそうです。その点日本人は武士の二言は無いということで、決して嘘をつかない民族だと褒めてくれています。ラルフ・タウンゼントは中国人嫌い、日本人びいきで、太平洋戦争中、逮捕されて刑務所に入っています。しかしラルフ・タウンゼントの予想通り、大戦後のアジア情勢は共産圏の嵐が吹き上がります。ルーズベルト大統領はロシアに千島列島の占領を認めていましたが、ロシアは北海道すら取ろうとしていたのです。遅まきながらアメリカもロシアの魂胆に気づき、慌てて日本に原子爆弾を二発も落としています。これはロシアに対する威嚇です。

なぜアメリカはこのような中国に援助を惜しまなかったのでしょうか?それはアメリカインディアンをみればわかります。愛想が悪く、可愛げのない、無口な人々に対しては、何を考えているかわからないという不安感から、インディアンを抹殺しました。その点中国人は4000年も生き続け、孫子の兵法もあるように、食えない民族に育っていきます。とにかくよくしゃべるのです。あることないこと、大袈裟にしゃべり、折々におおべっかを交え、嘘も百回言えば真実になるという信念をもっているようです。アメリカもリベートの国ですから、議論に花が咲き、お互い胸を割ったという気持ちになれるようです。反対に日本人はインディアンと同じで、無言実行ということで、得体の知れない気味の悪いものを感じるのでしょう。カリフォルニアでは真面目な日本人が畑を耕し、花や野菜の生産力を挙げ、じわじわと豊かになっていくのを見るにつけ、白人たちは脅威を感じたのでしょう。その点中国人は、ちょっと儲けると阿片窟で阿片を吸って、ぶらぶらしていたのですから、これらに脅威を感じることはありません。要するにアメリカは自分の範囲を侵さないものは寛容であり、少しでも自分の領分を侵されそうになったら、火がついたように騒ぎ立てるのです。

しかし現在の中国は孫文が生きていた頃の中国と違います。よくしゃべるのは相変わらずですが、少しはプライドも育ってきたようです。今アメリカはかつての日本を見るような態度で中国を見ています。そこで日本はどうすればいいのかですが、やはりここでもう一度孫子を紐解き、食えない民族の知恵を借りるべきです。

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