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読書

大島信三 異形国家をつくった男 キム・イルソンも生涯と負の遺産


     金日成(キム・イルソン)は本名ではありません。金成柱(キム・ソンジュ)です。三人兄弟で、長男です。みな名前に柱がついています。金哲柱(キム・チョルジュ)金英柱(キム・ヨンジュ)。金日成は当時、対日ゲリラで盛名を馳せた将軍で、金成柱はその名を騙って、ロシアの後押しで北朝鮮の最高の地位に納まったのです。金日成は中学生頃から反日運動をしていました。日本の官兵に追われ、ロシアでロシア軍の兵士になります。第二次世界大戦が終わり、ロシア軍に守られて北朝鮮に戻ったのです。ゲリラ時代に同士の女性・金正淑と結婚しています。二人の間に後継者の金正日と妹の金敬姫が生まれています。妹の夫がこの前、金正日の息子金正恩に銃殺された張成沢(チャン・ソンテク)です。

金日成の家庭に抑留者の日本人の若い娘二人がお手伝いさんとして、行っています。夫婦とも親切に接してくれたそうです。日本に帰るときには、食べ物やらたくさんくれています。夫婦喧嘩をしても、妻の金正淑は夫の金日成を言い負かせていたようです。寝室のカーテンを取り替えるとき、ベットの枕の下に拳銃があり、気の強い金正淑はこれで夫を脅していたのではないかと想像したりしてもいます。金正淑が病気でなくなった後、優しそうで美形の金聖愛と結婚し、3人の子供をもうけています。金聖愛は自分の息子を後継者にしようと画策していましたが、金正日に阻まれています。金正日も4人の妻がいました。金正恩を産んだ妻・高英姫は大阪の鶴橋で生まれた在日です。

社会主義国家で世襲制とはおかしなものですが、毛沢東も長男・岸英が朝鮮戦争で戦死しなかったら、毛沢東二世が政権を取っていたかもしれないし、スターリンも息子をナチによって捕虜され、囲いの高圧電線で自殺しなければ、スターリン2世もあったかもしれません。毛沢東にはもうひとり、岸青という息子もいましたが、精神を患って、ものにならなかったようです。その点金一族は3代まで王朝が続いているので、優秀といえるのでしょう。

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