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読書

大久保義信 戦争映画でわかるメカとウエポン


     「大量破壊殺人兵器」は「核・化学・生物学兵器」ではなくて、「小火器や地雷」だと言っています。現在でも銃や機関銃で殺されたり、地雷を踏んで死んでいる人がいるでしょう。人間だけではありません。昨日のニュースでは、希少種の白熊も銃で殺されています。戦争でなくても、銃が個人的に持てるアメリカでは、毎日銃による殺人が起こっています。日本刀では2,3人殺せば刃こぼれがして、何十人も殺すことはできません。そのためにも毎日鍛錬が必要です。しかし銃ではアフリカのように大した訓練も無く少年兵が大人を殺していることもあります。弓のような飛び道具が出現して、そのときから英雄がなくなったような気がします。弓や銃は卑怯な武器です。このような武器で勝っても、英雄にはなりません。やはり、正面で対峙して、堂々と剣で切りあうのが真の英雄だといえましょう。まだナポレオンの時代までは、銃を持っていても、正々堂々と両軍が正面を向き合ってお互いに銃をぶっぱなしながら行進していたのですから、まだ英雄らしさがあります。それが第一次世界大戦の塹壕戦になると、戦争の品位もなくなります。機械の良し悪しで勝敗の帰趨は決まってしまいます。筋骨隆々の戦士は必要でなくなり、現代では、ディスプレイの前で、コンピュータで無人機を操り、爆弾を落としたりしている操作をしています。戦場から何千キロも離れた場所でコーヒーを飲みながら、コントローラーを動かし、爆弾を落とし、5時になったら、勤務終了で車で家に帰宅しています。兵隊とはいえないような、サラリーマンともいえないような人が淡々と人を殺しているのです。現在では真の英雄は、フィリッピンの国会議員、40歳で再びチャンピオンに返り咲いたパッキャオしかいないような気がします。

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