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ロベール・オーロット モンテーニュとエセー

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ロベール・オーロット モンテーニュとエセー


      「クセジュ」文庫の、この「クセジュ」はモンテーニュ自身がエセーで言ったものです。意味は「私は何を知っているか」ということです。我々ほとんどは何かを知っているようでも、突き詰めて問われると何も知っちゃいないということがわかります。毎日見ているテレビでも、それがどうして映るのだと問われれば、満足に答えられる人はわずかでしょう。つまり我々は知っている気になっているだけです。モンテーニュは、だから知らない事柄については判断を差し控えると言っています。でも現在日本では、このような謙虚な人間はどうも見当たらないようです。あらゆる人が(私を含めてですが)ああでもないこうでもないと、漢字一字で言えば、龍が4つもついた漢字「テツ」(しゃべりすぎ)の状態になっています。まるで黙ることが、判断を差し控えることが、愚かさの発露だというアメリカ流のディベート術がはびこり、まるで中国人のように大声で相手を圧倒することが賢さの証明だと言われているようです。このような詭弁的弁護士魂の社会では黒いカラスでも白い白鳥になったりします。真実などはどうでもよくなり、利益が最大になることがこの社会での規範になっているということになります。

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