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ヴェルナー・ゾンバルト 恋愛と贅沢と資本主義

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ヴェルナー・ゾンバルト 恋愛と贅沢と資本主義


     ヴェルナー・ゾンバルトの結論はこの本の最終部に書かれています。

「非合法的恋愛の合法的な子供である奢侈は資本主義を生み落とした」

では今日の日本は、離婚と不倫の増加の状態であるのに、30年間も経済は停滞し、GNPも中国に追い抜かれ、隣の韓国には日本は恐れに足りずということでなめられ、大学ランキングでは東京大学は100程度で低迷し、何と中国の精華大学がトップグループに入っています。恋愛と不倫の増加は奢侈産業を発展させるというゾンバルトの理論は日本には当てはまらないのであろうか。

17世紀頃からナポリやパリ、ロンドンなどに娼婦が増えて来ます。なかには小説「椿姫」のような「高級娼婦」も生まれて来ます。これに対抗して家庭の主婦までも身を飾ります。貴族の生活は戦争がなければ、女漁りをするしか時間のつぶしようが無いのです。王からして貴族の美しい女房を寝取ったりします。かえって貴族はこれを喜びます。農奴付の領地をもらえるからです。なかにひとりばか者がいて、これを根にもって王を殺そうとした貴族もいましたが、そうした人は彼だけです。無粋な男だったのでしょう。高級娼婦や浮気相手を喜ばすため、住宅を建てたり、こった家具調度品を買ったり、グルメで高給食材を購入したり、ファッションや宝石など女が喜びそうなものに最初は王や貴族が潤沢に資金を回し、やがてそれで儲けたブルジュワジーが同じことをし、カネがくるくる回って経済が成長したのでしょう。

では日本ではそうにならないのか?日本ではどんな金持でも貧乏性なのです。カネを派手に女たちに使いません。歴史的に日本の女性も仏教や儒教に縛られて、慎ましやかな生活を強いられています。ゴーン氏の第二夫人のようにベルサイユ宮殿で結婚式を挙げようという発想はありません。欧米の女たちの顔はみな肉食獣の豹です。アマゾンの社長と別れたもと妻は慰謝料として4兆円をもぎ取りました。このような女性がいると、男は否が応でも他から富を盗み取るほかありません。これが大航海から、殖民地政策にいたり、現地人を酷使したり、虐殺などして富を奪い取ったのです。二宮尊徳精神では経済成長は成り立たぬようです。浪費と資源の無駄使いこそ経済発展の基礎のようです。

 

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