忍者ブログ

読書

島田裕巳 殺戮の宗教史

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

島田裕巳 殺戮の宗教史


     一神教のキリスト教徒ほど世界に殺戮の海をもたらしたものはありません。彼らの行くところその地はすべて血で染まってしまいます。まさしく血の海をもたらしたのです。ナザレで布教していたイエスは類まれなる霊能者、医療者であったのでしょう。イエスひとりなら、宗教施設にいた両替屋や物売りの台を蹴散らすだけですんだのですが、それがパウロがローマ帝国に布教して国教になると権力と結びついて殺戮を犯すようになります。要するにキリスト教以外の人間は人間ではないということにあり、動物か家畜としか思っていないからです。おまけに北方ヨーロッパのゲルマンやノルマンなど、せまい土地でお互い縄張りを争ってきたバーバーリアンも入信すると、この傾向はますます激しくなります。今度は同じキリスト教でも分裂し、殺し合いを始めます。とうとうヨーロッパにおれれなくなった人がアメリカ大陸に行き、今度はそこにいたインディアンを殺し始めます。スペインやポルトガルはそれ以前に南米や行き、これもインカの人々を抹殺しています。余りにも現地人を殺しすぎたため、労働力としてアフリカから黒人を連れてきて奴隷として使い始めます。キリストも言っていた、「人にしてもらいたいと思いことを、人にもしなさい」という教えは彼らの頭に入っていないのだろうか?インディアンも黒人も彼らの頭では動物だと思っているからでしょう。キリスト教の兄弟宗教であるイスラム教も一神教ゆえに殺戮が収まらない状況です。旧約聖書には第三次世界大戦が起こると予言されているようですが、自分だけが正しいと思う人間だらけでは何度でも大戦は起こるでしょう。

PR

コメント

プロフィール

HN:
No Name Ninja
性別:
非公開

カテゴリー

P R