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三遊亭円丈 落語家の通信簿

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三遊亭円丈 落語家の通信簿


     私が子供の頃よく落語をテレビやラジオで聴いていました。その頃から落語家もタレント化して、金語楼はジェスチャーという番組に出ていたし、NHKのお笑い三人組では、落語家の三遊亭金馬、講談師の一龍斎貞鳳、模写の江戸家猫八が出ていて、毎週欠かさず見ていました。私が一番好きな落語は柳亭痴楽です。

「柳亭痴楽はいい男、鶴田浩二や錦之助、それよりもっといい男」

と言って、マクラにしています。それか「破壊された顔の持ち主」などといって笑わせていました。古典落語をしたことはみたことがありません。すべて新作落語でした。やはり当時でも江戸時代の話など、子供で理解するのは無理です。三平などの「良子さーん」で大笑いしていました。三平など出始めはものすごく面白かったのですが、だんだんその駄洒落が鼻について、晩年は人気が衰えました。この本でも書いていますが、三平が人気絶頂の時は、場内がどよめいて、「地響き」するようだったいうことです。

円丈の師円生は「芸は砂の山」と常々言っていたそうです。つまり稽古をしないと砂の山が崩れていくということです。立川談志と志ん生の次男・志ん朝とを比較して、CDで聞くと、談志の芸は「砂の山」が崩れていると思われても仕方ない状態だと言っています。反対に志ん朝は日々の稽古によって、その砂の山を維持しているように思えると言っています。志ん朝は有名な落語家の息子であり、30数人も飛ばして真打になったので、親の贔屓目でそうなったといわれないために、日夜稽古に励んでいたのでしょう。両者死んだ後、残ったCDを聴けばプロの目には一目のうちに両者の稽古量の違いがわかるのでしょう。

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