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7千300年前、鹿児島の沖で鬼界カルデラ大噴火が起こり、その噴煙で何年も太陽が閉ざされたという縄文人の経験が、古事記のストリーをもたらしたと言っています。つまり、スサノウの尊が姉の天照大神の地で、畦を壊したり、機織の家の屋根から馬を投げ込んで織女を殺したり、宮殿に糞をひったり、乱暴狼藉を繰り返したりしたということは、火山が噴火し、その降灰で畑がだめになったり、噴石で屋根を破り、人が死んだり、スサノウの糞は溶岩を暗示しているのだという主張です。その噴煙のために何年も太陽の光が地に届かなかったということが、天照大神が岩戸に隠れたということになります。このことを最初に言っていたのは、ロシアからの亡命者アレクサンドル・ワノフスキーです。
若い頃、何とかフスキーと言ったロシア系の科学者の、地球の地軸がひっくり返ったり、モーゼの紅海の海水がひいた原因も解説していましたが、これらの大言壮語に感心したことがあります。あとで、この作品はこじつけと揶揄されました。科学的立証がなされてないというわけです。
火山の災害にたびたび見舞われた縄文人の頭の中には、火山の恐ろしさをスサノウに結びつけたかもしれません。しかしこれを証明するものは何もありません。面白い説でありますが、後何百年後に証明されるかもしれません。それまではこのようなことも考えることもできるのだなと思うことしかありません。