忍者ブログ

読書

上村幸治 中国路地裏物語

×

[PR]上記の広告は3ヶ月以上新規記事投稿のないブログに表示されています。新しい記事を書く事で広告が消えます。

コメント

ただいまコメントを受けつけておりません。

上村幸治 中国路地裏物語


     この本が発行されたのは1999年で、鄧小平の「黒白猫論争」の1960年代から、徐々に開放路線が進み、商売で成功した金持ちたちが増えてきています。「鉄飯碗」といわれた大「公司」の社員や、公務員や、共産党幹部たちの「食いはぐれのない」連中も、「泥飯碗」のようにすぐ壊れるものの身分になりかねない状況で、商売に手を出したり、賄賂や不正をやりだすものも出てきます。この中国の高度成長の初期には「紅眼病」というものがはやります。「紅眼病」とは急に金持ちになった人を、役人やら周りの人がいじめることです。「ねたみ」ですが、まだこの頃は赤衛兵の影響が残っていて、自分たちよりいい生活をしている人を見ると、吊りし上げようとする気運があったのでしょう。しかし開放路線が進むと、身の回りに冷蔵庫、テレビ、クーラーと増えて行き、「紅眼病」で他人の足を引っ張ることより、自分たちも豊かな生活を得ようとしてカネを稼ぐことを始めます。

現在では世界で第二位の生産国であり、金持の数も日本を抜いています。日本の人口の14倍もあるのですから、金持も多いし、また貧乏人も多い。臓器移植も盛んで、死刑囚をさっさと殺し、臓器を取っています。最近では脳の移植もしたそうで、中国の金持たちは、死刑囚の若い肉体に自分の脳を移植することを考えているのでしょう。日本では思いつかないことや、すべきでないと思われていることを、中国では迅速にやってしまいます。失敗も多いが、技術革新が進んでいるという証拠です。やがて中国から日本の老いた金持たちにパンフレットが送られてくるでしょう。中国の若々しい死刑囚の肉体にあなたの脳を据え変えませんか、と。

PR

コメント

プロフィール

HN:
No Name Ninja
性別:
非公開

カテゴリー

P R