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ミヤンマーの山奥で表紙の写真のようにバス横転事故にあっています。幸い下川裕治とカメラマンには表向きたいしたケガがなかったようですが、バンコクに到着してレントゲンを見たら、下川裕治の肋骨が3本も折れていたそうです。打ち身だと思って痛いのを我慢してそれから船に乗ったりバスに乗ったりして旅を続けていました。仕事だとは言え、ご苦労なことです。でも好きなことを仕事にしていて、この事故も記事になるのですから、この本に躍動感が出てドキュメントとしての価値もありそうです。それにしてもバス会社に治療費とか慰謝料とか請求しているということが書かれていませんから、はなからそういうものを諦めているのかもしれません。有名出版者との共同企画で保険料もかけているだろうから、自腹を切る必要はないと思われます。
「最近は、シニアのバックパッカーが増えていますからね。それなりに本は売れますよ」
何百万部も売れる本に企画など現在では考えることも出来ません。何百万人かのシニアの中で何万人かの需要者を期待して本作りをしているようです。我々団塊世代の閑を持て余した連中が買ってくれるのではないかと期待しています。
下川裕治は日本の衰退を食の方面から気づいています。若い国は食べ方から違うようです。
「日本のテーブルとは、そこに漂うエネルギーが違った。全員の食べ方が太いのだ。高齢化が進む日本ではさまざまな階層で食が細くなっている。老人の食は細く、シニア層はメタボを気にして食を細め、ダイエットに支配された若者の食も細い。先細りとは、つまりこういうことかもしれなかった」
ベトナムの女性は軽くごはんを二杯も食べ、おまけに食べるのが早いそうです。私は最近タイの歌謡曲をYou Tubeで聴いていますが、テレサ・テンや美空ひばりのように堂々と歌っている歌手がいます。日本のように音響機器で調節して、歌手の下手さ加減を隠すということをやっていないようです。このようなところからも衰退する国と今から伸びるだろうという国の違いがわかるような気がします。