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政治的嵐が吹き荒れている今のバンコクでは「ちょっと脱力」とはいかないようです。死者も出ています。「赤シャツ」と「黄シャツ」に分かれて戦っています。だから赤シャツや黄シャツを着てバンコクに行かない方がいいでしょう。間違って反対派から殴られるかもしれません。
タイの国王も戦前の日本の天皇のように微妙な立場に居ます。選挙するたびに赤シャツのタクシン派が勝ちます。今はタクシンの妹のインラックが首相になっています。今回騒いでいる黄シャツ派は軍部と財閥とにつながっていています。下川のいうところ、この軍隊は国民のための軍隊ではなく、国王のための軍隊であるようです。そうして憲法裁判所がタクシン派の政党に解散命令を出し、軍事政権ないしは財閥系の政権に代わるというパターンになっています。黄シャツ派の葵の御紋は「不敬罪」で、国王に対する尊敬の念がないということで赤シャツ派を攻めています。
今のところ戦前の日本のように大政翼賛会などができていなくて、タイ国民には良識あると思われます。タイには菊池寛の言うところの、「軍部に便上することに拠って自分の地歩を護持しよう」とする、出し抜け根性があまりないのかもしれません。なにしろ一か月分の給料が働かないでも出るというなら、自らリストラしてくれと願い出る国民だからです。私のようにタイには僧侶が多すぎて、これらに喜捨することは浪費だと思うようなセコイ人もいません。拝んで僧侶の托鉢に食物を入れます。
しかし世の中はどう変わるかわかりません。軍部一辺倒になって多くの人が粛清されないよう願うばかりです。