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かつての人類学はアフリカのジャングルに入ってゴリラやチンパンジーを観測したりニューギニアやアマゾンの原住民と一緒に住んでフィールドワークするといった学問のイメージがありました。いまやDNAを解析したり、同位性炭素原子をつかって年代測定をしたりして、大いに様変わりしているようです。白人種が進化のトップを走り、次に黄色人種、最後に黒人種であると堂々と欧米の人類学者が言っていたときもありました。これから導きだされた優生学から、金髪碧眼色白やそれに近いアーリヤ人種以外は焼却処分をするといった狂気の時代もありました。その結果がアウシュビッツであり、広島長崎の原爆です。この血まみれた人類学はこの反省から、現世人類はすべてアフリカの地溝帯に住んでいたものが世界に広がったもので、人種に関係なくみな兄弟であるという説が説かれています。DNAからもそのような検証がなされています。今のところこの説が真実としてまかり通っていますが、科学の進歩や政治的な変化によってはどうなるかはわかりません。全ての真理は暫定的なもので、仮説かもしれないのです。
パプアニューギニアの原住民は動物性蛋白をあまり摂取していないのに筋肉モリモリです。はっきりとわからないようですが、腸内細菌によって、たんぱく質をとらないでも、作れるような仕組みができているのではないかと考えられています。
色盲も人は一定度います。普通、このような人は淘汰されるのではないかと考えられますが、いまだにそうならないことの理由を「採食行動」に見出しています。3色見える人よりは、2色しか見えない人のほうが「明度視」がはっきりしているということによります。例えば緑の葉っぱの中で緑色した虫がいる場合、2色しか見えない人のほうがよりはっきりと虫の形を見ることができるのです。
女性の口紅でもっとも男の気を引くのは赤の口紅です。猿のメスが発情すると尻が真っ赤になりますが、猿とあまり変わりがない人間も赤に性的興奮をおこすメカニズムが備わっているのだとの説明です。
「おばあさん仮説」というものがあり、子を生めなくなったおばさんが長生きするのはなぜかという問題に対して、娘の子の養育を手助けするためだという説です。それに対して「おじさん仮説」というものはありません。すみやかに死んで欲しいというのが本音のところでしょう。
髪の毛から、黒人、白人、黄色人を比較したところ、黒人と白人は似たもの同士で、黄色人だけ遺伝的にかけ離れているということがわかりました。考え方によっては黒人と白人はただ肌の色が違うだけで、ほぼ同じ人間、黄色人種だけが変わっているということになり、直毛で太目の毛は進化の頂点に立つといってもいいのかもしれません。そうかといって、かつての欧米人のように自分たちが最高であると言ってしまっては、またアウシュビッツや原爆の繰り返しになります。髪の毛くらいで自慢してはいけません。
アメリカインディアンに血液型でO型がほとんどであるということは、氷河時代アジアからアリューシャン列島を渡ってアメリカに入った人間が80人くらいで、それらがO型であったので、そうなったという説があります。80人もすごいですが、この80人でのちのち何千万人インディアンができたというのもすごいことです。