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警察官も検察官も調書を作成します。事実だけを書けばいいのですが、今までの冤罪の多くを見ると、思い描いた「ストーリー」を調書にしている人もいます。まるで小説家気取りです。これで有罪になったりしたら目も当てられません。広島でもあるアナウンサーが銀行で他人の封筒から現金を盗んだという嫌疑を受けましたが、裁判をしてやっと無罪を勝ち取りました。捜査した警察官の謝罪は一切なかったようです。こういった警察などのような大きな組織のおそろしいところでもあります。
中山咸男はこの本が出版された昭和63年には博多警察署長になっています。署長ですからもはや調書も書くこともないでしょうが、この本では手馴れた文章が書かれています。若い時の調書の訓練が基礎になっているのでしょう。この時代暴力団が華やかなりしころで、博多山笠の担ぎ手から暴力団員を排除したり、山口組が大挙して博多に乗り込んで来た時、停電さして一挙に踏み込み銃刀法違反で逮捕したという手柄話を書いています。