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読書

中川毅 人類と気候の10万年史


     ミランコビッチ・サイクルとは10万年の周期で地球が太陽の周りを楕円から真円に変化することです。今は真円に近づき、普通は寒冷化になるのですが、人類の活動の影響かもしれませんが、温暖化になっているようです。メタンは5000年前、二酸化炭素は8000年前から増加しています。これは人類によるヨーロッパでの森林伐採とアジアでの水田耕作によるものです。さらに最近では化石燃料の消費で二酸化炭素の増加で温暖化になっているのでしょう。

「もし私たちが、温室効果ガスの放出によって、とっくに来ていたはずの氷期を回避しているのだとしたら、温暖化を巡る善悪の議論は根本から揺らいでしまう。私たちは自然にやってくる氷期の地球で暮らしたいのか、それとも人為的に温かく保たれた気候で暮らしたいのか、これはもはや、哲学の問題であって、科学の問題ではない」

恐竜時代は現在よりはもっと暖かく、恐竜が餓えることがないくらい地球上には森林や植物が繁茂し、何億年も続いたのです。巨大隕石の衝突か火山の大噴火か、突然恐竜時代は終わります。地球上では徐々に変化することもありますが、突然大破局になったりします。フラクタルの局面から、臨界点を超えると、一挙にランダムな世界になってしまうというのが46億年の地球上では普通のことなのです。明日とも知れない命が今日もあるということはある面奇跡に近いことかもしれません。

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