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読書

中村智志 段ボールハウスで見る夢


     ホームレスや浮浪者の話ほど興味あることはありません。私も春や秋、天候のいい時期、ホームレスになってあちらこちらフラフラしてみたいものです。東京ではゴミを漁らなくても、六本木のキリスト教教会ではおにぎりの配布があり、ヒンズー教の教会も毎週2,3回のカレー雑炊、新宿区役所ではカップうどん、日曜日ごとに新宿連合会では炊き出しがあります。

でもこの本でも出ているように、50代、60代で死ぬホームレスが多いということは、冬の寒さが体にこたえるのでしょう。いくら段ボールで囲っているとはいえ、地から這い上がる冷えは体にはよくありません。この冷えの対策にホームレスは酒を飲むのですが、これがまた寿命を縮めています。

ホームレスの中には鋭い意見を持っている人もいます。サラーリーマンとホームレスとの会話ですが、ホームレスは会社員にこう言っています。

「僕は思うんです。毎日毎日、自分のためにと言いながら会社に忠義を尽くして働いているおとーさん達こそ、家族のためと言いながら家族をかえりみずに働くおとーさん達こそ、そして社会的地位はあるけど本当の心の居場所の無い働き者のおとーさん達こそ本物のホームレスなんかじゃないのかなって」

ホームレスからホームレスと言われた会社員は苦笑するしかなかったでしょう。まるでブッタのような口ぶりで、思わず南無阿弥陀仏と拝みそうです。

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