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中村淳彦 日本の風俗嬢

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中村淳彦 日本の風俗嬢


         最近の風俗嬢は自らを「転落」、おちこぼれだと思っていません。反対に自分は女性のエリートだと思っているようです。2008年のリーマンショック以来、この業界に大挙して女性が仕事を求めるようになってきています。もはやこの業界はどのような女でも受け入れるということはなくなりました。容貌やスタイルが一定以上の女でないと採用されません。AV女優や、高級のソープ嬢などは難関大学に入学するより難しくなっています。水準を満たしていない女性は地方のピンクサロンでも使ってもらえません。中村淳彦は簡潔にこう言っています。

「女性なら誰でも参入できるビジネスではなくなったのである」

おまけに韓国からは美容整形を武器にこの業界に「参入」しています。韓国では海外で売春をしていると思われる女性は10万人いると見積もられています。そのうち5万人が日本に流れ着いています。ますます日本の基準以下の女性は貧困にあえぐことになります。

親の収入源から、東京に大学に通う女子はこの業界に一大供給源になっています。就学中の娘を持つ父親が東京でデリヘルを呼ぶと、自分の娘とばったり出会う可能性だってあります。なんということをしているんだと叫んでも、反対にこのようなことにカネを使うなら、仕送りでもしてよ、と言われるのがオチでしょう。東大へ通っている女性はソープランドで働いて月50万円稼いでいます。

「ほんとうにありがたいし、風俗嬢になってよかったとしか思えない。風俗がなかったら学生を続けることは不可能だったと思う」

学生の次に位置するのは介護職の女性たちです。安月給と労働のきつさから、この業界に転進してくる女性も多い。いくら老人を介護する高い技術をもったとしても、すぐそれが給料に反映するわけではありません。しかしこの業界では高い技術を持つと、固定客がつき、リピートがされ、それが収入にはねかえります。高い評価を受けるとますます仕事に精出そうと張り合いができるそうです。性産業におけるおモラルの向上が起こっています。

いまや性産業は「急激に進学校化した私立校みたいなもので、志願者の急増によって大きく採用のハードルを上げている」ということで、「カラダを売りたくても売れない層が大量に現れたのは、歴史的に現在が初めてではないだろうか」と結んでいます。

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