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他人の職業はどんなものであれ興味が持たれます。鉄道乗務員といっても、車内販売の会社の従業員です。弁当やコーヒーやジュースなどを売って歩くのです。駅の売店もこの会社の系列で、鉄道会社とは別の会社です。子会社かもしれませんが、運転手や車掌とは全く違う組織に属しているのです。そうかといって没交渉ではありません。一緒に乗っているのですから、組織は違っても、お互い助け合っています。
暴露話ですから、今ではないだろうと言っていますが、かつては弁当の製造年月日のシールの張替えなど当たり前であったことがわかります。保存料がたっぷり入っていますから、少々では腐りません。漬物にカビがわいていたというクレームがあったということですが、まさか塩漬けされた漬物が腐ると思わなかったのでしょう。ということはこの弁当は一週間以上もたっているのかもしれません。
売上金をくすねるということも出ています。著者本人はしてないと公言していますが、自動販売機のカネを盗んだり、この会社の専務は自分の家に来た中元などの缶ビールを持ってきて、レジからその相当分のカネを巻き上げていくそうです。給料をもらってなおかつ余分なおカネが入ってくるのですから、昔のゆるい規範を懐かしがっています。このようなでたらめをしても会社が存続してきたということは、当時右肩上がりの状態で、年々売り上げが上がっていた高度成長期の時代だからです。余裕があったのです。商品の弁当やジュースをただで食ったり飲んだりしても、力強い経済成長の元では、痛くも痒くもありません。
現在では伝票管理をしっかりしコンピューターでし、弁当一個でも責任の所在をつかれます。ジュース缶一本で、懲戒免職の対象になる時代です。自動販売機御殿を建てた、かつてのつわものの豪快な抜き取りは、現在夢のまた夢になっています。とうとう最後にはこの人首を切られて退職させられています。あまりにも目に余ったのでしょう。