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読書

丸山里美 女性ホームレスとして生きる


        このタイトルから、丸山里美さんが女性ホームレスとして、今までの経歴や経験を語ってくれている本だと思いましたが、丸山里美さんは京都大学で博士号をとり、この本はその博士論文に手を加えたものです。ホームレスにも先進国があって、欧米の学者たちの文言をたくさん引用し、ジェンダーとか難しい言葉が出てきます。これと対称的に、丸山里美さんが出会った女性ホームレスの、生々しい言葉もあります。一回3000円くらいで売春もしたと言っています。日本ではホームレスの3
%が女性であり、アメリカでは30%もなるそうです。これはホームレスの適用範囲の違いです。日本では純粋に公園などにたむろする家の無い女性だけを指しますが、アメリカではネットカフェや友達に家に居候したり、女性保護施設に入っている人も含めます。男性に比べて女性のホームレスが少ないのは、やはりそういった施設に入りやすいことや、生活保護が受けられやすいということになります。

以前は夏になると、ホームレスになってあちらこちらうろつきまわってみたいものだと思っていましたが、今年のこの暑さで、ホームレスをやっていたのでは確実に死ぬなと思い、電気代を気にしながら、ボロ家で横になっています。もう外へ出ることも億劫になってきます。臨界点を越えると、一挙に破局が訪れるというのがありますが、あと何度で臨界点になるのでしょうか。そのときは家があろうとなかろうと関係なく人は死に絶えるでしょう。

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